プロローグ
我々はついに夢のフィールドへ降り立った。
−NAGOYA−
日本が世界に誇るトヨタ並びにトヨタグループを始め、ブラザー工業、ミツカン、壱番屋、コメ兵等錚錚たる企業が軸足を置く今日本で最も旬な都市。
その名古屋にて日本が世界に21世紀型社会創造への道標を示さんと、最先端の技術と概念を注入し世界に発信する展覧会 −愛・地球博−が行われている。
愛 〜それは人が人として、いや、生けとし生けるもの全てが保持する本能とは別次元の何物にも変え難い最上かつ崇高な天賦の熱き思い〜 を学びに我々は浪漫飛行を決行したハズだった。
が、しかし。。。
名古屋には魔物が棲んでいた。
そう、欲望という名の大魔王が名古屋に君臨していたのだ。
これから語られる小生のNOGOYA報告記は、万博のテーマに沿って自然の叡智を会得し地球愛を学ぶはずだった彼の地で、愛の意味を完全に取り違えてしまった大馬鹿者トリオの絶望ノンフィクションである。
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