LOVE☆合コン
−序盤編−
小雪舞う今期最も寒き日、男達は四ツ谷に降り立った。
どの顔も精悍極まりなく、「寒い」という感情が抜け落ちている。
当然であろう。
我々にとってはあまりにも遅い、2004年のスタートを切ることとなる日なのである。
この震えは、俗にいう武者震いに違いない。

去年から定着した、一足先に店に入って一杯先行飲み。
どの男達も、小憎たらしいほど落ち着き、内なる闘志を燃やしている。
さすが百戦錬磨の強者共、といった所か。

そこに着信が!
男達の眼光が鋭さを増す。
私が電話をとり、女性陣が駅に着いたことを知る。
「あと2分」
俄然騒がしくなってきた。
途端に中ジョッキを一気飲みする男、店員の姉ちゃんに声をかけてアップする男、今晩のカオスの始まりである。

ガラガラガラ。。
「来た!!!」
誰もが心拍数200を軽く超えるも、顔には出さない。
この瞬間から、男達の長く、険しい戦いが始まった。

程よい笑顔と、軽くもなく、かといって暗くもない絶妙のバランスでの「こんばんわ」。
着席を促す。

いきなり第一の山場、席順である。
無論男達はあくまでさりげなく女性の間に割ってはいる。
あまりの迅速かつ自然な行為に女性陣は為す術もなく、思考が止まる。
完全に動く人形と化した彼女らは、こちらの思惑通りの席に着席。
女性を2人連続して座らせず、全くもって無駄な女性同士のミーティングの可能性を完全にシャットアウトする。
主導権を確立した瞬間といっていいだろう。

この時点で品定めは終わっている。
相手にする必要のない者、こいつの機嫌を損ねてはいけないから一応抑えておこうという者、まぁこれかなと思う者、これでなかったらこいつかなという者。
4人を4段階に仕訳終了。
ただこの選定作業はあまり意味をなさない。
なぜなら酔うにつれ、そして楽しくなるにつれ相手なんざどうでもよくなってくるからである。
結局最後は本能で選んでいるようだがこれも法則性は見出せない。
完全に、タイミング、フィーリング、ハプニングの世界といえるだろう。

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